2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

なぜ娘の演奏会でふわふわした気分になるのか

タケミツメモリアルで娘(小)が所属する合唱団のコンサート。今回は初演こそないが、やたら難しい曲も入っていてレベルがめちゃ高い。さすがトップレベル。アマチュアの末端である父親とは大違い。やっぱり日本の唱歌はいいな。「紅葉」「朧月夜」「雪」な…

なぜすき焼きを食べながら伝統の喪失に申し訳ない気持ちになるのか

すき焼きだ。我が家のすき焼きはいまではすっかり「わりした」に支配されているが、もともとは違った。すき焼き鍋に具材を入れたら山のように砂糖を入れ、日本酒を注ぎ、醤油を入れる。それでぐつぐつと煮て食べるのである。もともとは九州生まれの父のやり…

なぜ突然トレイルランニングに出かけてハッピーなのか

休日は家族で朝食を摂るのが習慣である。たいしたメニューではないが家族そろって食べるのは幸せだ。昨日は食事のあと、午後の映画まで用がなかったので、ちょっと遠出してみることにした。遠出と行っても先週のように皇居を回って帰ってくるのもくたびれる…

なぜ映画を観ただけでニューヨークの画廊めぐりがしたくなるのか

映画「ハーブ&ドロシー」を観た。渋谷イメージフォーラム。ドキュメンタリーである。ニューヨークに住む裕福でもなんでもない夫婦が、純粋に楽しみとして美術品を蒐集していて、それがちょっと度を超しているので大いに考えさせられる話。彼らのルールは、小…

なぜ風間杜夫の一人芝居を観て腰が痛くなってしまうのか

書いておかないと忘れてしまう。風間杜夫のひとり芝居を下北沢本多劇場で観た。13時に開演して終わったのが17時5分。途中2度の休憩を挟むものの、たったひとりで演じ続けるエネルギーの凄さ。観ている方がヘトヘトになってしまう。内容はご存じの通り。サラ…

なぜ新しいAppleTVを購入しただけでわくわくしているのか

AppleTVを買った。WiFiがあれば、この小さな黒いボックスをテレビにつなぐだけでめちゃくちゃ面白いことになる。映画ならApple Itunes Storeから簡単にレンタルできる。普通のレンタルビデオ屋より品揃えがいい、と思った。なにしろはじめに借りたのが篠田正…

なぜブラスバンドが舞台の小説を読んでしみじみ感心しているのか

津原泰水「ブラバン」を読んだ。地方の高校でブラスバンドをやっていた人間たちが、卒業後25年経って再結成を計る、というあらすじはこの小説を理解する上でたいして参考にならない気がする。熱い友情美談や、人情話を期待してもがっかりするだろう。甘酸…

なぜ赤坂のホテルの昔を思い出して感心しているのか

ホテルニュージャパンが赤坂にあった頃のことは、もう忘れられかけているだろう。いまは跡地にアメリカの保険屋さんが巨大なビルを建てたので、そっちの方が有名かもしれない。そのホテルはもともとは藤山愛一郎がつくった「東洋一」の豪華ホテルだったらし…