なぜ風間杜夫の一人芝居を観て腰が痛くなってしまうのか

書いておかないと忘れてしまう。

風間杜夫のひとり芝居を下北沢本多劇場で観た。13時に開演して終わったのが17時5分。途中2度の休憩を挟むものの、たったひとりで演じ続けるエネルギーの凄さ。観ている方がヘトヘトになってしまう。内容はご存じの通り。サラリーマン牛山明の失速と放浪と家族の物語。説明すると野暮なので、芝居をご覧下さい。僕は観てよかった。

第1部「カラオケマン」冒頭で歌われる三波春夫の「 俵星玄蕃」は何度聴いてもサイコーだ。赤穂浪士の講談のような歌。「やーりは錆びても、心は錆びぬ♪」憶えてしまいました。

第5部でも歌がいくつも出てくるけれど、それはカラオケではなく、おそらく袖でギターを弾いている人がいる。それがつかこうへいの頃の大津彰を思い出させてほろりとした。

そういえば大昔だけど同じ本多劇場加藤健一の一人芝居「審判」も観たなあ。あれも凄かった。ロシアの軍隊で起こったカニバリズムの話。椅子に座ったまま汗をかいて観ていた。

ご近所でこういう凄い芝居が観られて幸せだ。風間杜夫さんありがとう。