なぜデカパンの台詞をいまだに憶えている自分がいるのか

赤塚不二夫展のことを書いていなかった。

銀座松屋の「赤塚不二夫展 ギャグで駆け抜けた72年」のことであります。亡くなって、一年が過ぎての回顧展ですが湿っぽさは微塵もなく、ここが面白かったよね!という主催者の思いが強く伝わってくるいい展覧会でした。

なかなか行く時間がなくて、けっきょく昼休みをつかって銀座まで出向くという慌ただしい見学でしたが、行ってよかった。子どもの頃から想像するばかりだった「墨汁一滴」の実物を見て感激しました。プロになる前の、石森章太郎たちと出していた同人回覧誌です。こんな凄いものがほんとうにあったんだ。

時系列に従ってずうっと見て行くと、僕は少年サンデーのおそまつ君がすべてで、バカボンレッツラゴンは半端にしか知らないのがよくわかりました。やっぱり漫画はライブで(連載で)読んでいないと読んだ事にはならないなあ。
それにしてもこのテンションで世代を超えて引っ張って行った天才赤塚はほんとうにすごい。影響を受けた世代でほんとうによかった。

展示も凝っていたけれど、ぶあつい目録(プログラムか?なんていうんだろう)の内容がよくて、感心しました。