なぜ下北沢の再開発について聞くとがっかりしてしまうのか

街の事を考えていると、マーケティングって解らなくなる。

下北沢は年がら年中店が新しくなる。気に入っていた店も、ダメだと思っていた店も、関係なく閉店してしまう。ふるーい店が残っているのは、お客さんがいるからという場合と、実はそこら一帯の大家さんだから、というような場合で、まあ、弱肉強食と云えばそうなのだが、カネの集まり方は一筋縄では行かないということでもある。

この街にはプロデューサーがいる訳ではない。いるかも知れないが役に立ってはいないだろう。だらし無く、抜け目なく、それぞれの店が活動することで出来て来た街だから。

それが結果的に人を呼び寄せている。「下北に来るやつは千円くらいしか持ってない」と店の主人はボヤクが、それがこの街のエネルギーだよね。誰も仕組んだ訳でない無秩序な場所に、多くの若者が魅かれるのは分からんでもない。

僕はけっこう好きです。