なぜ冷たい風に吹かれながらも楽しい一日にニコニコするのか

バンド練習に府中へ出かける。
外気温は10℃と、春とは思えぬ寒さである。ちょっと大げさかと思いつつダウンを着て出かけたのだが、ちょうど良かった。特に夕方は冷たい風でふるえあがってしまったもの、薄着では風邪を引いてしまったかもしれない。

朝から夕方までみっちり練習。皆うまいのでついて行くのが大変だ。小編成に会わせたオリジナルの譜面なので、ときどき不具合がある。そんな譜面の間違いをぱっと見抜いてスイスイ修正してしまうメンバーにはいつも驚かされる。

その後は国立にある友達の店に顔を出す。古い友達もメールで呼び出して、久しぶりに顔を会わせておしゃべりに興じる。おっさんになってもたわい無いおしゃべりは楽しいものだ。あんなに難しい試験をパスして入ってくるはずの大学生に、どうして馬鹿者が耐えないのかという話を、過去の自分たちを棚に上げっぱなしで語り合いゲラゲラ笑う。無責任でよろしい。どうせ死ななきゃ治らないのである。笑ったものの勝ち。

カメラの話、交通警察の話など、とてもここには書けない恥ずかしい話ばかりである。でも、こういうのが楽しいんだよなあ。古い友達はそれだけで値打ちがあるのである。

この春に友人は20年以上も続けてきた店を、順調なままにたたんでしまうという。通っている大学では新たなレベルに進み、思い描いていた進路にこぎ出すという。人生は一回だ。まだまだチャレンジを忘れては行けないなあ。僕らも、まだまだ老け込んでいる場合じゃない。