なぜ「祖国」をiPodで聴いてはしみじみしているのか

versaloft2008-04-14


前にも書いたと思うけれど岡本おさみアコースティックパーティというCDは素晴らしい。
作詞家の岡本おさみの曲を、吉川忠英の編曲とギターで聴かせるCDである。

どれもいい曲ばかりなのだが、「祖国」という吉川忠英自身が歌っている曲が好きだ。シンプルな曲なのだが歌詞とメロディと、その展開が素晴らしい。こういう曲は世間に広がるチャンスがあれば世の中を変える力があると思えるほどの力がある。でも、カラオケにもなりようがないし、知られないまま過ぎて行くのだろうなあ。彼はこの曲で「フォークソング]と呼ばれた文化を歌っていると思う。考え過ぎかな。


一切れのパン屑に群れる鳩をみてた
そんなにも物欲しげに虚しさばかりをつつくのか 

下腹を膨らませ 汚れて行くんだな 過ぎ去って行く日々を思えば
僕らは静かに赦されるだろうか 幼いものが願うだろう未来に

たまらなく乾きを覚え唇を潤す
今はもう誰も云わない 平和の鳥だと云わない

彷徨って行くよ やせた魂が 願うことはいつもひとつなのに 
僕らは静かに赦されるだろうか 幼いものが願うだろう未来に

飛んで行け鳩よ 汚れた空でもやり直せるときはまだあるさ
たとえ異国のようだと思っても

愛する場所と思えるなら祖国だ
愛する人がそばにいるなら祖国だ

写真は銀座の紺屋橋付近。ここの八重桜が好きだ。