なぜ無事に帽子が戻ってきたのでフランス映画をながめてぼんやりしているのか

映画館から昨日失くした帽子が見つかったという知らせがあったので、さっそく新百合ケ丘まで出向いて受け取りに行く。ああ、よかった。僕のでかい頭が入る帽子は貴重品なのだ。お掃除の人が見つけてくれたのでしょう。ありがとうございました。

ついでにぶらぶらとデパートのように巨大なスーパー内を歩くと、スーツの売り場がある。どれどれと見てみる。スーツが目当てではなく、ポケットチーフとかお買い得が無いかなと思ったので。なぜかポケットチーフって行方不明になってしまうのだよなあと思いながら見ていたらありました。一枚700円。シルクなのに、これは安いなあ。金と水色と一枚ずつ買い求める。忘れ物を摂りにきただけなのに、ただでは起きないぞ、という見当違いな心意気です。

帰ってきてからもう何もやる気がせず、ビデオを見ながら酒を飲み始める。ロベール・ブレッソンの「ラルジャン]。いかにもフランス映画な、音がやたらに印象的に使われる映画です。話としてはよくわからないんだけど、偽札を掴まされたことで人生がどんどん狂って行ってしまう男の話。原作はトルストイなんだあ、とわけもわからず関心する。