なぜ電話しながら右手でメモを取るのが難しくなっても平気の平左なのか

間が開いてしまいましたが前回からの続きです。

「メニエール症候群は古代エジプトの頃からあったらしい病気で、治らない。でもね、それが原因で死んだ奴もいない。」

メニエール症候群と宣告されて、かなり参っていた僕でしたが、

「ああ、これが悪化して死んだりする病気じゃないんだ」

と心底安心したのでした。小心者には悪化していくという不安が最も恐ろしいものだったらしい。

つまり発作は必ずやってくる。毎日来る人もいるし何ヶ月かおきに来ることもある。1年以上やってこないこともあるし、死ぬまでこないこともある。発作が来る理由は人それぞれで、気候や体調に寄るわけだけど、なにしろストレスで自分をいじめたりしないことが大事なんだから、それは自分の責任だ、と。

誰にでも当てはまることではないけれど、僕はこのカウンセリングが効いた。つまり安心したのだと思う。

それ以来、耳鳴りは止まないし、たまに目が回って気分が悪くなったりもしたけれど、何とか落ち着いています。実はその状況を脱出しようと投薬をして貰ったこともあるけれど、それは結果的には効かなかった。でも気は済んだ。

いまは
「そっちの耳は聞こえないんだ、ごめんね」
と周りに断るゆとりもできた。

そんなわけで片耳がほとんど聞こえない状態は続いているが。僕の音楽の趣味も依然変わらない。聞こえない耳では電話もとれないが、ありがたいことにステレオ感は失われていないのです。
ほんとに歩くことも出来ない眩暈に襲われたときには心底不安になったけれど、いまは大丈夫。もっとほんとうにヤバイ状況になる前に、きっと自分自身のブレーカーが働いたんだなあ、あのやりすぎの状況で、と思うようになりました。ストレスと適度に仲良くする。プレッシャーも巧く利用する。大人になるといろいろ身に付くものです。

そんなわけで、あゆも片耳が聞こえなくても大丈夫だ。大丈夫だと思う。大丈夫だといいな。(無責任ですみません)
長くなりましたが読んでいただいてありがとうございました。