なぜケアベアのおっきいのが我が家に2匹も居座っているのか

versaloft2007-12-03


ヨメが宴会に出かけたので、娘たちを連れて食事にいくことにした。

何が食べたいかと訊けば、「もんじゃ」がいいという。欲のない子供達である。
下北沢にもんじゃを食べさせる店はいくらもあるが、我が家が行くのは茶沢通り沿いにある「よしだ」である。ここは鉄板がよく磨かれているのでも判るとおり、基本が美しい。もんじゃ専門なのでゴージャスなところは全くないけれど、それがいいのだ。で、いつも混んでいる。

幸い狭い席だが空いていたので親子三人で鉄板を囲む。僕はもんじゃの文化のない東京西部の育ちなので、我流というものもない。お店の人に教えて貰った焼き方で、きちんと焼いていく。
もちはあらかじめ鉄板に並べて焼いておく。豚肉とキャベツはへらで細かく刻んでいく。明太子の量が多いのが嬉しいな。全体に火が通ってきたらドーナツ型に土手を作り、そこへ汁を入れる。ぶくぶくと泡立ってくるので、それを見極めてから土手の具と混ぜ合わせる。これを2〜3回繰り返し、最後は混ざった状態のまま広げていく。このとき青のりをかけたり、かつ節の粉をかけたり、ソースや醤油を加えても良い。チーズも入れるのはこのタイミングがよろしい。
で、手持ちのちいさいヘラで、こそげ取りながら食べていくのであります。

ああ、めんどくさくて、面白い。
で、安いお酒によく合います。

デザートにはあんこ巻と、あんず巻。これはお店の人にお願いする。丁寧に、クレープ状の台を焼いて、そこへあんこや、杏を並べ、くるくると巻く。できあがりが美しい。で、おいしい。

もんじゃを堪能した帰り道、ゲームセンターの前を通りかかった。娘達がUFOキャッチャーをやりたいというので挑戦する。母親のいぬ間の小さな放蕩である。
しかし狙う獲物が大きすぎて、まったく歯が立たない。なんどもやるうちにぬいぐるみの足を狙うとじわじわ縁に寄ってくるのが分かって、上の娘がここを何度も攻める。執拗に攻めると、いきなり。ぼっとん!と巨大なぬいぐるみが落ちた。娘達もオヤジも大いに盛り上がる。

下の娘も姉の快挙を見てリアリティが出たのか真剣に取り組むが、こっちのはぜんぜん寄ってこない。なんどやっても駄目なので半べそをかいている。「こっちの小さいのなら取れそうだから、こっちにしよう」と別の機械に連れて行くと、半べそを通り越してほとんど泣き顔になってしまった。わあ、ここで泣くなよ。本気であのぬいぐるみが欲しいんだなあ。

で、再度挑戦するがなかなか進展しない。3人とも諦めかけた頃、何処で見ていたのか店員さんがやってきて、扉を開けてぬいぐるみの位置をずらしてくれた。その甲斐あって下の娘もぬいぐるみをゲット!おお、この嬉しそうな顔はどうだろう!店員さんありがとう!

おそろいのクマを抱え、ニコニコしている娘二人を連れて、家に帰る。もちろんオヤジが一番嬉しいに決まってる。幸せな夜である。