なぜ明るい時間から浜松町の焼き鳥の煙に心惹かれるのか

東京タワーが秋の夕暮れに染まる頃、すでに浜松町のアルコールタイムは始まっている。秋田屋のせいである。
とても有名な飲み屋さんで、4時頃前を通るとすでに顔を赤くしたサラリーマンのおっさんが集っている。店の中は立ったまま酒を飲んでいるひとでぎっしりだし、外にはビールのコンテナに腰掛けたひとで賑わっている。その焼き鳥の煙は国電の駅までたなびいて、飲み助を誘惑する。絶対楽しそうだと思う。最近は女性のグループを見かけることもあるが、それはちょっと興ざめ。オヤジ臭さが足りないと、魅力は半減だ。

ぜひ一度行ってみたいと思うのだが、なかなか果たせない。今日も仕事を抱えたまま前を通り過ぎた。
行くときはぜひスーツにネクタイで、よれよれになって飲んでみたいと夢想する。