なぜ富士山の続きを翌日も書いているのか

versaloft2007-06-04


昨日は尻きれトンボですみませんでした。続き。

クリートを閉めなおして事なきを得たので、再びふらふらと坂道を登っていきました。ウグイスの声を聴きながら、二合目を抜けて、三合目を抜けて、と書くと順調に登っていったようですが、実態はギアを一番軽くしたままじわじわ登っていったのです。途中の給水ポイントでおいでおいでと呼んでくれる人たちがいるので、断っては角も立つのでしっかり休憩しました。水も一杯いただきました。おいしい水でした。
三合目に差し掛かったころ、早くもトップグループが下山してきました。なんて早いんだ。しかも恐ろしいスピードで下っていく。先導車もスピードを出しているし、ああ、あんな集団に入らなくてつくづく安心です。
もうひとつ、給水ポイントがあり、ここでは景気づけの太鼓を打ち鳴らしてくれます。ありがたいことです。まだ足は大丈夫。でも根性が底を着いてきたので、iPodシャッフルを取り出して聴きながら登ることにしました。一曲目は山下達郎の「愛を描いて」。なんていい選曲だ。さすがはシャッフル様です。ファルセットボイスに励まされながらどんどん登ります。ずいぶん追い越しました。4合目を過ぎるとどえらい坂が連続してあります。うーん、きついなあと思ったら、「みおぼえのあるレインコート♪」ああ、シャッフル様、ここで「駅」はないよ。力が抜けるー。かといって操作するゆとりはありません。「かいさつぐちを〜♪」ああ、もうだめだあ。と思いつつグリグリ登っていきました。

気温はどんどん下がっていきます。アームカバーをしていますがそれでも寒い。あと5合目まで2500メートルという場所で、たまらず長袖のジャージを重ね着しました。そこからもずいぶん長い距離があった気がする。霧が深くて遠くが見えません。一緒に走っていた人たちと、係員に「あとどれくらい?!」と尋ねると、すぐそこだと言うではありませんか。ああ、いきなり目の前にフィニッシュラインが見えてきた。口々にゴールだゴールだと喜びながらフィニッシュしました。

5合目には預けておいたバッグがあるので、さっそく汗が冷えないうちにジャケットを着て、オーバーズボンをはきました。やれやれ、と、荷物に入れておいたカロリーメイトを食べます。すごくおなかがすいている。二本食べたが、ぜんぜん足りない気分です。
隣で休んでいた白人の兄ちゃんと「おお、おめでとう、よくやったよなあ」と、写真の撮りっこをしていたら、お仲間が見つけてくれました。彼の持っていたジェットボイルで抹茶カフェを沸かしていただき、優雅なお茶会になりました。ほんとにおいしかったなあ。

その後はお払い(棒で方や首の後ろを打つのでけっこう痛い)してもらったり、お守りの鈴をいただいたり。

のんびりしすぎて下山の締め切り時刻になりそうだったので、あわてて列に並びました。のろのろ走っているうちに列がバラケて、ゆっくり組が取り残されるような形に。しかし油断するとコントロールできないスピードになってしまいそうなので、用心用心。スピードを殺しながら走りました。

途中で救急車が迎えに来ているところに遭遇。下山中の事故かなあ。大怪我でないことを祈ります。それからは、ますますスピードを落として下山しました。それにしてもよくまあ登ったものだなあ、と感心するほど帰り道も時間がかかりました。

スタート場所に帰着して、ふるまわれた吉田うどんがうまかった。
簡単ですが、以上がご報告です。

結果はリザルトが届いたら書くつもりです。