なぜついついシャバダバダ〜♪と鼻唄を歌ってしまうのか

versaloft2006-10-06


凄い雨と風で、傘が「おちょこになる」というのを久しぶりに経験しました。

クロード・ルルーシュの「男と女」をDVDで手に入れたのでさっそく見る。昔、テレビの洋画劇場で見たときにはカッコいいけれどよく分からない映画だと思ったのだが、あらためて観てみるとそう感じた理由がよく分かる。これは編集の妙なのだ。あいだにCMが入っては台無しである。今観ても斬新なカット割り。シーンを重ねていくことで残るイメージがこの映画の味わいなのだと思う。疾走するマスタング、海辺を走る犬のシルエット、長距離列車を待つ男の吸う煙草。どのシーンもとにかくかっこいいです。できれば映画館でまた観てみたい。
映像特典で監督のインタビューが納められていて、まず音楽を決めて、それに合わせて映像をつくった、というようなことを云っていた。なるほどなあ。さもありなん。また、お金が無くて静かなカメラが借りられず、すさまじい騒音のするカメラだったので毛布で包み、さらに演技する役者から遠く離れて望遠レンズで撮影したという話も興味深い。そのような「やりくり」が他にはないシーンを可能にしていたんだなあ。

それにしても近頃の映画のDVDって安すぎませんか?これは980円の定価も安いが、HMVではさらに25%OFFでしたよ。ルルーシュ監督にもフランシス・レイにも申し訳ないです。