なぜ戦争で負けた国の映画はかくも切ないのか

versaloft2006-09-11


イタリア映画の名作(といわれる)「自転車泥棒」を見た。
渋谷のドンキホーテで290円で売られているDVDだ。こういうのを買うことがいいことかそうでないのかは難しいところで、映画の内容がいいと、ますます買ったことを後悔する。ただの金儲けではなく、いい映画をきちんと世に出す努力をしている会社にお金を払いたいからだ。もっとも、著作権にあぐらをかいているのも嫌だからどっちもどっちなんだけど。

それはともかく、映画の内容はとてもいいです。敗戦後のローマ。やっと職を得た主人公が、家族の犠牲を得て質から出した自転車を盗まれてしまって、再び失業の危機に。という有名なお話なのだが、絵のリアリティがすごいなあ。それがいっそう、惨めさを強調して、見ていて切なくなる。これを見た当時の日本人も、さぞや身につまされたことでしょう。
アメリカで、この映画の評判はどうだったのかしらん。