なぜコンサートに行っては感激したり感心したり食欲がわいたりしているのか

ここのところ、立て続けにコンサート見物ができてうれしいな。

山下達郎パフォーマンス2010」は中野サンプラザで聴いた。久しぶりのタツローは年齢をちっとも感じさせないエネルギッシュなもので大いに感心した。演奏時間は休憩もなしに三時間半。なんて体力だ。なにしろバックのミュージシャンがとてつもないテクニシャンであるのが、素人の僕にもよくわかる。タツローはこの演奏環境を維持するために相当の努力をしているんだろうなあ。CDやコンサートが商業的に成功することも、このハイレベルな演奏をキープするための手段にすぎないんじゃないだろうか。音楽おたくであることが本当の動機に違いないよ。

それぐらい凄いレベルのコンサートで、旧い曲も沢山やってくれて嬉しかった。ファン思いだなあ、この人は。まだツアー中らしいので、演目を書くことはネタバレになるので差し控えます。

所沢の航空公園というところで開かれた「Mojo Groove2010」にも出かけた。こちらの目当ては吾妻光良とスインギン・バッパーズだ。長年のファンだけれど生で聴くのは初めて。大変感激した。なんていいんだ、この音楽は!とビールとウィスキーでべろべろになりながら聴いていました。

この人たちがいいのは当たり前なんだけど、半日の間ステージで次々に演奏していたいくつかのバンドも気になって、おっかけようかなあという風に思いました。フェスティバルの形式は無理矢理新しいものを聴くことになるので、そこが観客として成長するきっかけになるのだなあ、としみじみ思いましたよ。

どうしても、好きなものばかりコンサート聴いたりCD買ったりする、という生活になってしまうのだけれど、こういうふうに無理矢理聴かされる、というのも悪くないなあ。思えば、友達の家でレコードを聴いたり、深夜放送で流れて来たり、そういう出会いが自分の音楽趣味を形成して来たんだもの、時々はこういう誰かのおすすめメニューを聴くのも必要なことだよね。と殊勝なことを考えるのでした。