なぜ寺尾紗穂のライブを聴いてしばらくにこにこしているのか

昨夜は下北沢ラカーニャ寺尾紗穂のソロライブを聴いた。

以前にインタビューを読んで、元シュガーベイブのベーシストだった寺尾次郎さんのお嬢さんだと知っていたので地元に出演するのを幸い聴きに行ってみたのだ。

若いほっそりしたお嬢さんがピアノで弾き語り。絵に描いたようなシーンだが演奏はありきたりではない。歌は声もいいし、うまい。大貫妙子吉田美奈子的な歌のうまさだ。けれど感心するのはピアノ。結構凄い音で弾く。曲もほとんどはオリジナルで、歌詞はいまどきの曲に比べようがないほどいいし、メロディも心地いい。これは聴けて幸せだ。

アンコールが吉田美奈子の「時よ」で、ああ、この声で「時よ」を歌ってくれたらさぞかしいいだろうなと思ったあとだったのでびっくりした。素晴らしかった。それにしても、「おいぼれの驢馬の歌」が耳についてはなれない。「くろい瞳をぬれぬれに あんたすきだと見つめてる♪」いいなあ。ストーリーに無駄がないよ。もしもNHKの「みんなのうた」で流れたら大ヒットだろうなあ。

CDが欲しかったのだけれど、ライブの後の売り場は歓談コーナーになってしまって近寄れなかった。またこんど行ってみよう。