なぜキャンプも焚き火もアタマのネジを巻き直してくれるのか

土日に、娘(小)とその友達を連れてキャンプに行ってきた。

場所は奥多摩湖のほとりにある「山のふるさと村」。テントではなくケビンとよばれるロッジを借りた。雨続きだったので、結果的には正解だった。雨でぬれたテントを撤収するのは骨だからね。子供たちをそのたびにトイレに連れて行くのも難儀なので、ケビンのトイレ付き、シャワールーム付き、キッチン付き、という環境は代えがたい。おかげで、子供たちも父親もストレスなく、楽しく過ごせた。

山のふるさと村では様々なイベントが用意されている。初日には蕎麦打ち体験。係の人がていねいに教えてくれるので子供たちでもおいしいお蕎麦ができる。初めて打った蕎麦だけど、ほんとにおいしかった。

そのあとは、レインウェアに着替えて浮き橋までトレッキング。片道40分ほどの山道である。浮き橋はドラム缶橋と呼ばれる歩道で、澄んだ水の上を散歩できる。山道では猿を見かけた。森の中を歩くので雨もさほど体にあたらない。往復して体が温まったところで、村の中の川で水遊び。よくこんな冷たい水で遊ぶなあ、と思うが子供たちはご機嫌だ。雨も上がってきた。

いい加減に冷えきった娘たちをケビンに運んで、熱いシャワーを浴びせる。だいぶ大人しくなったので、さっそく晩飯の支度。バーベキューの台と炭を運んでもらって、トウモロコシを焼く。サラダを食べて、飯を炊いて、肉を焼く。ひたすら焼く。父親はビールを飲む。幸せである。拾った薪を少しくべて、しばしウィスキーを飲んだ。こどもたちもマシュマロを焼いたりして楽しむ。ああ、来てよかったな。

9時には就寝。当然、全員爆睡。

翌朝は7時からの散歩のプログラムへ参加させる。8時までの1時間、リーダーがついて山の中を散歩してくれる。川の水でお茶を沸かして飲んだりもしたらしい。雨の中でも楽しかったようだ。レインウェアは偉大だ。

その間、父親は食事の支度と掃除、荷造りにいそしむ。合理的である。チーズのベーグルと、スープとバナナ。父親にはコーヒー。娘たちにはアイスティー。食べ終わったら、駐車場へクルマを取りに行くついでに、娘たちをクラフトセンターへ送り届け、石細工の体験に行かせる。ブローチなどを磨いて作らせてくれる。で、父親は荷物の積み込みにケビンへ戻り、片付け、積み込み、チェックアウト。で、再びクラフトセンターへ。ここで、ちょっと時間ができておいしいコーヒーを飲むゆとりが生まれて、うれしかった。

雨もやまないのでクルマで小菅村へ。「小菅の湯」という温泉がある。お湯もいいし、施設もいい。風呂上がりに施設内の食堂でランチ。山菜の天ぷらで、また蕎麦を食べた。安くてうまし。

で、クルマに乗ったら子供たちは爆睡。そりゃあそうだろうなあ。混まないうちにと上野原へまっすぐ駆け下りて中央道へ。まだ渋滞が始まっていないので、さっさと都内へ戻る。麻布のナショナルマーケットに3時半にはたどりついて、子供たちを起こしてアイスクリームを食べさせた。

やっぱり渋滞しない時間に戻れるのがいちばんだな。大人一人でちびさん二人の面倒を見るのは大変、と心配していたけれど、山のふるさと村のプログラムのおかげでうまくいきました。スタッフの皆さん、ありがとう。

久々のキャンプで、ずいぶん気分がリフレッシュされた気がする。この夏は、きっとまた家族で行くだろう。