なぜ銀座をぼんやりうろうろしてまあまあ幸せな一日なのか

銀座に家族で出かけるなんていつ以来だろう。

休みの日に人ごみに出かけるのが嫌なので、たいてい自分は留守番なのだが、今日は先日買ったズボンの裾上げを受け取りに行くついでもあったので家族と都心へ出ることになった。

天気は薄曇り。しのぎやすいいい天気だ。渋谷へ出て地下鉄で銀座へ。混雑のない地下鉄はいいな。銀座は歩行者天国。いろんな国の言葉が聴こえる。なかでも中国人が多いようだが、あの人たちがユニクロの袋を持って歩いているのは複雑な気持ちになる。

ランチを食べてから、長女はヨメと洋服屋さん廻り。僕は次女を連れて山野楽器へ。クラリネットのリードを買う。バンドレンの黒箱を買ったのだがパッケージが変わっていた。以前は固まりで密封されていたのが、ガムのように一枚ずつの包装になっている。湿度に左右されない工夫とはいえ、開けるのめんどくさいな。以前のどっしりした厚紙で出来たパッケージの方がエラそうで良かったのになあ。

伊東屋に行き、次女の画材を買う。パイロットの「クレオロール」というゲル系のクレヨン。たしかに色は明るくてきれいだね。画の道具は見ていると何でも欲しくなる。でも鉛筆でデッサンの練習するのが先決。我慢我慢。

長女たちと集合して、こんどは洋服屋へ。あれこれみてから長女と次女のお揃いの上着を買う。お揃いが着られるのも今のうちだものなあ。それもまた良し。子どもの頃、やはり親に連れられて銀座に来た時の事を断片的に憶えているけれど、彼女たちもそのうち、こういう平和な一日を思い出すのだろうか。

渋谷のデパートであれこれ食材を調達して、帰宅。ワインなど開けて、さんざん飲む。いやはや、散在もしたけれど、なかなか普通の、いい休日でした。