なぜイギリスでは音楽か政治かを迷うような学生が首相になるのか

読んだ本のことも書かないと。
2週間前だが「音楽ーーー人生の喜び」エドワード・ヒースを読んだ。

エドワード・ヒースとは英国の首相だったあのヒースさんだ。来日したことがあるのでよく覚えている。幼い頃から音楽に親しんで、オルガンの奨学金で大学に通ったという。オックスフォードを出るときに音楽か政治かの道に悩んだことも書かれている。結果は正解で、そのおかげで世界の音楽家達と親交が持て、いい音楽人生になったと述べている。本音だろう。

EC加盟の法案を通した夜、晩餐会に出ず、少ない友人を官邸に招いて自らバッハを弾いて祝った話は政治家という職業にもロマンがあるのだと感心した。

外交に教養が必要だった頃のロマンチックな話だ。
図書館で探すと面白い本があるなあ。ハードカバーで大部なので持ち歩くのは重かったが読むのが楽しかった。amazonでも見たが、この本はもう絶版らしい。いい本なのに惜しいことである。