なぜ新宿CATのがやがやの中でタイムスリップなのか

新宿CATはまだ元気だ。

久しぶりに夜の新宿に出た。同僚の歓送会のあと、もう一杯行こうかと出かけたのがCATというBarだ。思えば学生時代にはすでに古かったから、もう3、40年も東口にある。狭く急な階段を地下2階まで下りる。ステンレスの扉を押し開けると、あふれ出てくるのは相変わらずの「モダンジャズ」だ。アナログプレーヤーから流れる音は、温かい。電球色の店内が、なんだかモノクロームの写真のように見える。

たわいもない話をしながらウォッカトニックを飲んで、ジャイアントコーンを囓る。
新宿の味がした。