なぜ一年の始まりに雑踏の中にいてまんざらでもないのか

家族そろってのお正月。このありふれた幸福の得難さを考える。

我が家の雑煮は昆布と鰹のすまし汁だ。食べる直前に鴨肉を入れ一煮立ちさせる。椀の底に薄く切った大根を敷き、焼いた角餅をのせる。三つ葉と小松菜と小さな麩。さらにスルメを焼いて細く裂き、添えるのは九州生まれの父の流儀である。

ちかごろは出不精でチャンスがないが他所様に年始に伺い、その家の雑煮をいただくのも楽しみだ。それぞれの流儀、それぞれの味わいが愛おしい。

のんびりとお節をいただいてから、午後は明治神宮へ参拝。今年も人は多かったけれど昨年ほどの参道渋滞はなし。そのまま原宿へ出て、ピザ屋でビール。それから渋谷へぶらぶら歩いて帰る。元旦から開いている衣料品屋さんも多いなあ。外車のショールームも開いていてビックリした。

厳しい時代だけど正月ぐらいはのんびりした方がいいんじゃないかな。

帰宅して風呂に入って遅い午睡。目が覚めたら午後8時。のんびりし過ぎかも。