なぜチャールズはチャーリーと呼ばれると怒り出すのか
チャールズ・ミンガスの自伝を読んだ。
- 作者: チャールズミンガス,ネルキング,稲葉紀雄,黒田晶子
- 出版社/メーカー: 晶文社
- 発売日: 1998/02/01
- メディア: 単行本
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音楽家の読み物は不思議にいいものが多い。この自伝は聞き書きではなく,大部分が自書であるようだ。もともと、ミンガスが書いた私家版が回し読みされていて、評判になり、再編集され出版されたものらしい。
同じベーシストでもビル・クロウのようにジャズシーンの証言、というものではない。いや、もちろんそうではあるのだが、ミンガスがなぜJAZZミュージシャンなのか、そんな自分をどう思っていたのか、が語られているのです。
優等生のチャールズもいれば、女の子に悪さをするチャールズもいて、着々とミンガスになっていく様子が面白い。字が小さすぎるけど、面白かった。
ファッツ・ウォーラーと安ホテルのツインルームで語り合うシーンは、同じ部屋のどこかで毛布にくるまって会話を聴いているような,不思議な気分。