なぜイタリア映画なのにドイツ人までみんなで英語でしゃべるのか
ルキちゃんは、わがままだなあ。
映画監督のルキノ・ヴィスコンティの話なんですけどね。恥ずかしながら名作と呼ばれる映画も敬して遠ざけていたのです。あんまり趣味じゃなさそうだったので。
ところが、どういうわけか「ベニスに死す」がHDレコーダーに録れていたので、ようやく観ました。マーラーの交響曲が繊細な画面によくあっていて、ああ、これは趣味の良い映画だなあと感心しました。もっと早く観れば良かった。
見ながら感じたんだけど、この監督って大事だと思うシーンは偏執狂のようにとことん録るけれど、興味のないシーン(人がいない自然のシーン)とかは恐ろしいほど素っ気ない気がする。
「用意、スタート!・・・カット! ハイつぎいくよ」
「監督、もうちょっと待った方が光がいいんじゃないですかあ?」
「うるさいよ!ハイ、レッツゴー」
てな感じだったんではないでしょうか。
誰もそんなこと言ってないから、僕の好みと違うだけかも知れないけど、映画を見終わると、あまりの我が儘さに、ますますそんな気がしてきました。
それはともかくマーラーはいいなあ。
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