なぜ図書館の本でイライラしながら七転八倒なのか
図書館を愛用している話は以前にも書いた。内容が期待外れでも返せば良いだけなのでガッカリしないのが良い。高価な本でも躊躇なく発注できる。部屋に本が溜まらない。良いことづくめである。
しかし、馬鹿者といっしょに読書するのはつらい。
まさかと思われるだろうが、公共の本に書き込みをする馬鹿者がほんとうに存在する。目次にたくさん丸印を付けたり、本文中に傍線を書いたりしている。読んでいて相当イライラする。今回もそれに当たった。
学生がレポートを書くために要点を探ろうとしているのだろうか、と思いつつ読んでいるとまるで論旨と違う見当外れなところをカッコで囲ってあったりする。なにに興味を引かれているのやら。それでも我慢して読み進んでいると、論旨の核心に触れているであろうと思われるページにやってきた。それなのに、このページは綺麗なままだ。オンどれェ、ドコを読んじょるんかのう!と、ますますイライラして関西弁になってしまう。
しばらくすると動物の話とか、なんだか楽しい話が出てきた。傍線が沢山出るが、これをどうやってまとめるつもりなのか。異様に敏感に反応している。これでは単位はやれん!と先生のような上から目線で決めつけてしまう。
どうやら馬鹿者はここで力尽きたらしく、それ以降は何も書いていなかった。目次のチェックはどうした! なんだか気になって集中できんじゃないか。傍線の引き方でこんなにダメにされてしまうとは…。ああ、そういえば、そんな内容の本でした。
- 作者: マジョリー・F.ヴァーガス,石丸正
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1987/09/01
- メディア: 単行本
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