なぜソウル・バスという名前だけでやたらに長い映画でも見てしまうのか

少し前に録画しておいた「枢機卿」を見た。

1962年の映画で、初めてローマン・カトリック枢機卿に任命されたアメリカ人神父の話。話はともかく、録画した理由はタイトルデザインがソウル・バスだったからだ。
ソウル・バスはグラフィックデザイナーとしても有名だが、映画のタイトルデザインでは右に出るものがないだろう。ウェストサイドストーリーや、ヒッチコックのサイコが有名だ。枢機卿のタイトルも、印刷物では見たことがあるのだが動いているのが見たかったのである。なるほど、シンプルで象徴的で、美しい。原題のTHE CARDINALの書体も懐かしい。

ところで映画だけれど、どっしり長い。インターミッションが入るくらい長い。途中で力尽きて二回に分けて見た。長いには長いなりの良さがあって、印象的な一瞬で全てを理解させることができる。それまで、くどくどくどくど、語ってきたことが実を結ぶわけで、それはそれで最近の映画にはない良さがあるなあ。ウィーンのお嬢様役のロミー・シュナイダーが可愛らしい。