なぜ春の渋谷で合唱団の映画をぼんやり見ているのか

渋谷は春の似合う街である。

4月になると大勢の若者が駅からスクランブル交差点を渡って街に散らばって行く。その様子はまるで稚魚が放流されていくごとくである。そこへ容赦なく巨大ビジョンと看板と薬屋の呼び込みと、キャッチセールスが襲いかかるのである。

今日は日が照ったり雨が降り出したりの繰り返しで、忙しい。歩く人も皆バラバラのスピードで歩きにくいことおびただしい。新しく学校にはいった若者たちが群れをなして移動していくのである。そんな様子も新鮮で春らしいとも云える。

久しぶりに映画を見た。「うた魂!」。
部活ものにハズレなし!の定理だが、パルコの映画館はとても空いていた。高校生の合唱団の話。ゴリはいい役者さんだけどなあ。他の役者さんとボルテージが違いすぎてかわいそうだ。あの歳で高校生役というのも大変だろうが、僕はいいと思いましたよ。
音楽の映画だから、観るなら映画館で見た方がいいと思います。