なぜのだめカンタービレの新刊は家族で奪い合いになるのか

versaloft2008-03-17


二ノ宮知子の「のだめカンタービレ#20」が出た。

娘が買ってきてくれたので、黙って金額の多い図書カードを渡す。やばいブツの受け渡しのような風景である。それぞれの思惑は違うかもしれないが、小学生と、もうすぐ大学生の娘と、主婦と親父が夢中になって読むのだからたいしたマンガだと思う。

音楽もスポーツも、鍛錬と勉強を重ねて完成に至る、永遠に終わりの無い物語だ。このマンガでは特に同世代というキーワードがあって、お互いが意識しつつ刺激され劣等感と焦燥感を抱えているところが、なんとも凄い。こんなにも複雑に絡み合うスポ根マンガも無かったと思う。

それにしても音楽の世界は凄いなあ。僕は裾野にいるから、頂上の偉大さがよくわかるよ。その壁に立ち向かう者たちの切なさよ。偉大さよ。マンガに登場するラヴェルト短調、家のどこかに無いかな。こうやって聞いてみたい音楽が増えて行くのはいいことだ。

ところで、汐留近辺の再開発が著しい。海岸通りとJR山手線の間の道が、空が広くて気持ちいい。新しいカメラで撮ってみました。安いレンズなのにけっこうヌケがいい。感心感心。