なぜ代官山はいまでもひと味違うファッションが集まる楽しい街なのか

時々、クライミング用のパンツをはいて、ダウンジャケットを着てオフィスに行く。同僚に「あ、山からお帰りですか」と冗談交じりに云われる。すると、「うん、代官山」」とか「御殿山」とか冗談で返すのである。

ところで、久しぶりに代官山を歩いた。

東京近郊の方はご存じだろうがもちろん代官山は山岳地帯ではないのである。渋谷駅から東急線で一駅目の古い住宅街で、今はお洒落なショッピングエリアになっている。昔から、大使館が集まっていたことも手伝って、ちょっとハイカラな上品な土地柄で知られている。今日は玉川通りから西郷山(!)を経て代官山へ歩いた。僕がこの町で働いていた20年前とはずいぶん違って、素敵なレストランやアパレル屋さんが並んでいる。若い女の子が多いのもこの街の特徴だ。ここで働く人たちは、いつの時代も若くて、女性の割合が高いのだなあ。

で、いきなり、出会い頭にセールで売られていた新しいコートを購入した。
紺のウール、ショート丈。こんなのが欲しいと思っていたのが破格に安くなっていたのである。代官山のお土産。男のコートというものは思いの外、息の長いもので、10年くらいは平気で持つ。だからこれは定年近くなってもタンスの中にあるだろう。そう思うとなんだか楽しい気がしてきた。