なぜ神田の古本屋を尋ね歩いて爺の自分を想像するのか

versaloft2007-09-17


いつも読み終わった本を処分するときには決まった古書店に持って行く。読書傾向が軽いのが幸いして、あまり迷惑がられることがない。新書とか多いしね。もちろん、漫画は漫画専門店に持って行くとかはするけれど、それ以上ジャンルを気にして古書店を選ぶということはほとんど無い。しかし実際には古書店には様々なジャンルがあるらしい。

今日は神保町にでかけた。実家を片づけた際に出てきた父親の遺した書籍の、古地図の復刻本を売ろうという企みである。久しぶりの神保町。餃子を食べに来て以来かな。手始めに古めの店に入って尋ねてみると、親切に専門の店を教えて貰った。さっそくその店を尋ねてみる。
古書店のイメージとはちょっと違って、きれいなビルの一室である。こちらの店主も親切に見てくれる。が、残念ながら古地図の復刻版など素人の道楽以外に使いようもないそうで、しかも買い手の割に数が出回っているらしい。買い取ることはできないが、近々、古書市が立つので、そこへ委託で置いてくれるということになった。手数料は2割。もともとお金のためと言うよりゴミにするのが嫌だっただけなので、その手はずを打ち合わせる。

近所をちょっと歩いて、一服するために喫茶店に入る。店内のあちこちで若い男達が黙々と買ったばかりの本を読んでいる。静かである。まだこんな店があるんだなあ。珈琲はうまかったです。

もしも暇を持て余すようになったら、こうやって古書店を回って本を漁る一日も楽しかろうなあ、と年寄り臭いことをふと考えた。