なぜミュンヘンで夜の女王のアリアにほれぼれなのか

versaloft2007-06-28


カンヌの帰り道で、ミュンヘンに寄りました。
ミュンヘンの空港はまだ真新しい建物。鉄とガラスのモダンなデザインで、まるでBMWを建物にしたようです。ガイドブックも何もないので、まずは荷物を受け取って、一時預かりを探します。航空会社のカウンターで訊いてみたら、すぐに教えてくれました。なにしろ30キロもあるバッグなので、持ち歩きたくありません。
気のよさそうな小父さんが荷物を量って、受け取りをくれます。料金は後払い。ちなみに24時間で6ユーロでした。短ければもっと安いでしょう。

次は市内へどう出るのか。インフォメーションに行って、ホテルの名前を告げると電車での生き方を教えてくれました。往復の切符の買い方も教えてくれました。10ユーロ。これで24時間乗り放題。安いです。でもこの説明を訊いたとき、ちょっと不安だったので問いただしたのですが本当は24時間じゃなくて、その日付のうちは乗り放題、なんじゃないかなあ。結局検札も来なかったので判りませんでしたが。

30分くらい、各駅停車の電車に揺られて中央駅へ到着。

初めての街を歩くのは大好き。落ち着いた街並みを眺めながら中央駅から歩いて数分のキングスホテルファーストクラス、って厳かな名前のホテル。だけど名前とは別に地味目でヨーロッパの伝統的なしつらえの、居心地のいいホテルでした。一晩105ユーロ。安い部屋だからか、シャワーのみでバスタブはなしだけど、清潔で使いやすかった。

シャワーを浴びて、スーツに着替えてバイエルン国立歌劇場へ!オペラだオペラだ。今日のプログラムは「魔笛」です。
タクシー呼んで!とフロントに行ったらさっきまで短パンサンダル履きだったおっさん(僕)がダークスーツに身を包んで現れたので驚かれた。

タクシーは旧市街へ。ミュンヘンの街は秩序があるなあ。
信号守るよドイツ人♪勝手にわたるよフランス人♪みんなで渡るね日本人♪

歌劇場は立派としか言いようがない。ヨーロッパの都市では、どこへいっても歌劇場は大切にされているなあ。
席がど真ん中の前から三番目で、指揮者の頭がすぐそこにあるし、前に出てきた夜の女王とばっちり目が合うし(一番前の人が後半いなくなった)、緊張してドキドキして眠れませんでした。ああ楽しかった。前にローマで見たときにはもっとシンプルな舞台だったけれど、今回はいい意味で「子供っぽく」て楽しかった。これぞモーツアルトって感じでした。

オペラのあとは散歩していてよさそうなビアレストランへ。
教会脇のテラスでダークビアを飲んで、ソーセージとザワクラウト。王道。ああうまい。相席になったドイツ人夫婦と四方山話。お互いに英語のレベルが低いんで、話しやすいわい。