なぜ今更金貸しというビジネスを知ってビビるのか

versaloft2006-10-22


「下流喰い」という本を読んだ。
消費者金融の実態を書いた新書である。「ラララ♪むじんくん」のTVCM以来サラ金は恥ずかしくないことになってしまったのかもしれないが、その風潮の行き先がこれだ。金利の高さも恐ろしいが返す能力以上に貸し付ける「営業努力」も怖い。返せないように、つまりは逃げられないようにすることが最も儲かる方法なんだなあ。国会でグレーゾーン金利を死守しようとする業界(銀行を含む)と、それに荷担する政治家ははっきりした。

取材もしっかりした、いい本です。ただし、ちくま新書を読んでいると云うよりも週刊新潮を読んでいる感じでした。