なぜバーベキューには珈琲がなければならないと信じ込んでいるのか

曇りのち雨、というかなり自信満々の天気予報を見たが、予定通りバーベキューの集いに出かけた。
立川にある昭和記念公園は、昔の飛行場の跡地だと思う。幼い頃、電車の中から真っ黒で巨大な飛行機を見た記憶があるのだが、それがここではないかと思う。軍隊の基地という重苦しい雰囲気がどんよりとした天候とともに記憶に残っているのだが、今日、西立川という青梅線の駅を降りてみれば、平和な休日そのものがそこにあった。なにしろホームに流れる発車ベルの代わりに、ユーミンの「雨のステーション、逢える気がして♪」というメロディが流れるのだから恐れ入る。
今回の集まりは学生時代の恩師を囲む会でもあり、それぞれに家族を連れている。小学生低学年の子供たちは何度も顔を合わせているだけに、すぐに意気投合して遊び始める。仲良く食事し、仲良くおやつを食べ、笑い転げている。恩師夫妻もそれを見て満足げである。森の中を走り回って帰ってきたら、みな手に手に虫を持っていて、誇らしげに親たちに見せている。トノサマバッタを久しぶりに見た。

バーベキューも滞りなく美味しくいただき、焼きそばもいただき、持参したパーコレーターで珈琲を入れてふるまう。カップにマシュマロを入れて熱い珈琲を注ぐと、ウィンナコーヒーのような香りになる。娘たちがマシュマロ焼きをした残りであるのだが、好評でなにより。

最後まで雨は降らず、平和に楽しいひとときが過ごせて幸せだ。つくづく贅沢な時間だと思う。自分の中の「立川」の印象が少し変わった気がした。

写真は立川駅ホームで別れを惜しむ子供たち。