なぜチェロを抱えて暮らす音楽家の話に夢中なのか

twitterを書いてると、blogに書く気が起こらないのはなぜだろう。

同じようなことを書くのは間が抜けているし、よく考えて書くblogでもなし。まあ、ネタ不足、やるきの不足かもしれませんが、早い話がこういう精神状態を経験しておくことに価値があるのだと無理矢理考えることにしました。

なんか本を読んだっけ?
ああそうだ「チェロとわたし」のことを書いていなかった。

チェロとわたし (新装版)

チェロとわたし (新装版)

一流のチェロ奏者である作者の自叙伝。
革命前のロシアから始まり第二次世界大戦後のアメリカまで続くが、信じられないほどの波瀾万丈だ。もの凄い達人のチェロ奏者なのに、お金も住む場所も無くて動物園で暮らしたり、コンサートホールに潜り込んでフルトベングラーのリハーサルを聴きながら眠ったりしている。どんなに逆境でも、音楽が彼を救い、世の中は彼を求めるのだ。登場する顔ぶれも、さして詳しくない僕でも感心するのだからマニアにはたまらないだろうな。

すでに僕の今年のベストです。電車を二回も乗り過ごすほどの面白い本はめったにない。