なぜ映画館でふんぞり返ってビールを飲みながらウルウルしているのか

映画「インビクタス」を観てきた。

封切られてずっと気になっていたのだが余裕がなくて、行きそびれていたのだった。なんたってクリント・イーストウッドの映画だからね。この人の映画にはずれなしだ。

どうせ観るなら六本木ヒルズのTOHOシネマズ、と思って出向いたら「プレミアスクリーンでの上映になりますがよろしいですか?」と云われる。なに!ヘルニアスクリーン?!と鷹の爪で刷り込まれたリアクションを返したくなるがぐっと我慢だ。プレミアスクリーンはリクライニングする豪華シートで、飲み物もついてくるプレミアムなシートなのだがまったく僕には意味がない。そのかわりチケット代は3000円だ。どうする?

とはいえ、今週で終わってしまうのだから観ないわけにはいかない。にっこり笑ってお願いしますというが、心は泣いている。映画が始まる前から泣いてどうするのだ。デートでもないのに張り込んでどうするというのだ。

で、生ビールを飲みながらゴージャスなシートにリクライニングして観るはめになったのだが、なんだこの映画、面白いじゃないか。

アバターでは退屈して寝ていた僕だけれど、アルコールが入ってリクライニングしてもちっとも眠くなりませんでした。面白いなあ。いい映画だなあ。今週でロードショウが終わるのはもったいない。みんな観た方がいいですよ。