なぜブラックスワンはあらゆる自慢話を戯言に換える力があるのか

不確実性とリスクの話を述べた本「ブラックスワン」(ナシーム・ニコラス・タレブ著 望月衛訳)のことは以前書いた。でも実は下巻しか読んでなくて、さっきようやく上巻を読み終わりました。順序があべこべなのは図書館から回って来た順番に従っているからです。

人間は論理的な生き物で、その論理はかならず自分に都合のいい論理だということ。もちろん、その論理は現在から過去を振り返るもので、未来を向いて云う論理はたいてい的外れ。下巻で云ってることと、内容は同じです。

勝ち残ってきたのはたまたま勝ち残っただけで、そのすべてが正しかったわけじゃない。金持ちのやってることを真似ても、金持ちに慣れるとは限らない。むしろ絶対になれない方に掛け金のすべてをかけてもいい。という論旨です。

ゲーム理論はなぜ役に立たないのか、とか、そういえばそうだという話であふれているが、これって結局エッセイだよね。いい意味でだけど。

ああ、貸し出しが今日までだった。明日の朝ランで返してこよう。