なぜ神楽坂まででかけて肉まんを抱えて帰ってくるのか

所用があって神楽坂へ行く。

昼間の神楽坂って独特の雰囲気がある。昔の東京のような、地方の繁華街のような。人も多くて、訳もなくうきうきする。坂道を覆う街路樹も高く大きく、好きな風景だ。上島珈琲でアイスコーヒー。昔の喫茶店を思わせる銅製のマグが懐かしい。味もおいしいね。

坂道を登っていると、スミマセンと声をかけられた。フィンランドから来た写真家だと云う。なにしてんの?というと日本人の写真を撮っていて、0歳から90歳まで撮りたいのだという。へえ、面白いけど僕は52歳だよ、というと手帳を眺めてもう間に合っているという。撮るだけとって使わなきゃいいのに愛想のないやつだなあとおもうが、正直そうでニコニコしているので気にすんなといって別れた。がんばれよ。それぞれの夏にグッドラックだ。

所用の後、観光でもないのに五十番で肉まんとシュウマイを購入して家路に付いた。
ささやかな旅行の気分。