なぜ電車の中でカバーをつけた少女漫画を平気で読みふけるのか

書店で、ひさしぶりに漫画のコーナーへ行くとこんなものが出ていた。

海街diary(うみまちダイアリー)2 真昼の月(フラワーコミックス)

海街diary(うみまちダイアリー)2 真昼の月(フラワーコミックス)

吉田秋生は素晴らしい作家で、『河よりも長くゆるやかに』とか『BananaFish』とか、僕はどれも好きなのだが、海街Diaryシリーズは出色だ。それの第二巻である。即買った。

この人の話はどうしていつも切ないのだろう。他者には理解してもらえない諦めや、集団の中にいるのにひとりぼっちだと感じる不思議な感覚を、幼い少女やクールな少年が抱えている様子が、いつもいつも切ない。で、人はいつも悲しいまでに優しいのだ。

おっさんになっても少女漫画は楽しいなあ。日本の少女漫画はまだ世界が気がついていない宝石だと思う。