なぜ桜の花を眺めながら飲むウィスキーがうまいのか

仕事先で、桜の花を頂戴した。

撮影で使ったおおきな生け花の残骸が放置されていたのである。そのまま週末を越えては生き残れまいと思ったので、申し出て、桜の枝だけをひと束新聞紙に包んで持ち帰った。花瓶に投げ込んで一晩おいたら、運良く息を吹き返した。明るいピンクの花である。河津桜という種類らしい。開花の季節が少し早い種なのかも知れない。

ソメイヨシノのような洗練はないが、かわりに頼もしい野趣がある。今日の陽気に助けられたか蕾がいっせいに開いてきて、夜になってさらに綺麗に咲いている。その桜を眺めながら誕生祝いのケーキを家族で食べた。