なぜ浄水器の水栓だけでこれほど幸せになれるのか

我が家のキッチン・シンクには浄水器がついている。格好良く言えばビルトインというらしいが、有り体に言えば浄水器のフィルターはシンクの下に隠れていて、そこからシンク脇の小さい水栓に配管され、ここから水を取る仕組みだ。珍しくもない。洗い物はふつうの混合水栓を使い、料理や飲み物に使う水は浄水器の水栓から取る。

先日、外から帰って来た小学生の娘が浄水器の水で手を洗い、うがいをしているのを見た。ううむ清潔主義もここに極まれり。手洗いにまで浄水器とは我が娘ながら情けないことであると思い、呼び止めた。

「これこれ娘。手を洗うなら普通の水道の水を使いなさい。水量が多いのだから手も洗いやすいであろう。浄水器の水は料理や飲み物に使うものだよ。」

え?と、こんどは娘が吃驚した。
蛇口のちいさいほうは「子供用の水道」なのだと、ずうっと思っていたらしい。

ああ、なんて可愛いんだ。これだから子育てはやめられません。