なぜオーケストラの映画を見て様々な音楽家の生き方に憧れるのか
最近見た映画の話。
「オーケストラの向こう側」。原題は「Music from the inside out」。フィラデルフィア管弦楽団のミュージシャンを淡々とインンタビューしていくドキュメンタリー映画だ。渋谷のユーロスペースで見ました。
プライベートな時間はカントリーミュージックのライブハウスに入り浸るバイオリニスト。一日も休まずジョギングを続けるマラソンランナーのチェリスト。ジャズで食えないからオーケストラにいるホルン奏者。親への反抗から音楽の道に進んだバイオリニスト。ソリストの道を諦めて演奏の愉しみを得たバイオリニスト。(楽器は間違ってるかも)
それぞれのエピソードが愛おしい。それぞれの悩み。それぞれの孤独。それぞれの人生。
オーケストラはひとつの音を出すが、100の孤独が混ぜ合わされた音でもある。それぞれのコントロールできない個性が、オーケストラの個性になる。
映画館で見るべき映画だと思う。
僕はもともとフィラデルフィアの音のファンだから、贔屓の戯れ言ですけれど。