なぜ二月なのに春が待ち伏せしているのか

versaloft2007-02-26



沈丁花は油断のならない花である。

ああ、寒いとぼやきながら角を曲がろうとすると、そこに春の香りがある。沈丁花が咲き始めているのだ。まだ二月なのになあ。例年なら降った雪を道路の隅によけた固まりが、薄汚れた、世をすねた感じでしゃがみ込んでいる時期ではないのか。東京は、とうとう雪は降らずじまいだ。