なぜ立ち食いそば屋で大勢の紳士がうなっているのか

versaloft2006-10-10


きょうも京橋丸の内界隈さよならランチツアー。←そういう名前になったらしい。
京橋で有名な立ち食いそば屋と言えば「恵み屋」であります。この店についてはいろんなところで書かれているのでそちらを読んでいただきたいが、この界隈でここに匹敵するそばを食べさせるお店は無いと思う。ざるが千円とか、そういう店も含めて、ないのだ。その証拠に、うるさそうな親父が沢山集まってきて、昼から並んでおとなしく待っている。一人で来る客が多いせいか、静かにずるずるとすすって、何事もなかったかのように去っていく紳士たち。店内に蕎麦の匂いも香しいが、客からは上級者のニオイがする。

ここで650円のだったんそば、大盛りを食べる。厨房のカウンターで、お金を払い、蕎麦が茹だるのを待つ。数十秒の待ち時間で、香りが豊かな蕎麦が出てくる。それを壁沿いの棚のような狭い台にいそいそと運んで、もちろん立ったまま、ずるずると食べる。ううう、うまいっす。ほんとに香りが豊かで、コシが適当にあって、うまいんです。しかもここの大盛りはふつうの店の大盛りの倍はあるだろう。具は、なにもない。わさびとネギの薬味だけ。あとはただひたすら蕎麦。そばつゆは甘すぎず、東京のふつうのそば屋より、ちょっと辛めかも。
最近は大根おろしとか、頼めば出てくるらしいが、僕はいらないな。

ときどき、温かいのもあればいいのになあ、と思うが、ここはこれでいいのでしょう。がんばれ恵み屋。
ただし、店内にへんなDVDを流すのはサービスのつもりだろうが、いかがなものか。音楽も映像もないほうがいいとおもうなあ。鰻屋でJazzが流れてたらやでしょ?なんで蕎麦屋だとみんな平気なのかしら。あ、しまったグルメ評論になっている。すみませんすみません。