なぜラゾーナで川崎がタイムマシンになるのか

versaloft2006-09-27


ラゾーナ川崎のプレオープンに出かけた。
なにしろJRの川崎駅で降りたのが生まれて初めて。川崎という地名からはモクモクと煙を出す工場街というアナクロなイメージしか持ち合わせていないので、その大都市ぶりには大いに感心した。
ラゾーナ川崎プラザ東芝の跡地に出現した巨大なショッピングコンプレックスである。無数のブティックやレストランが広場を取り囲み、高い建物には大規模小売店ビックカメラアカチャンホンポや映画館が入っている。表参道ヒルズとちがって、超高級ブランドが集まっているわけではなく、若くて可処分所得の高いファミリーが遊びに来るのはちょうどいいかんじだ。スペースがゆったりしている様子はアメリカのショッピングセンターのようである。まさしく21世紀の街だと思える。
中で食事でも、と思ったがプレオープンなので8時にはレストランも閉めてしまうという。あきらめて駅の反対側へ出てみる。こちらはうってかわって昭和の日本がある。道路に人が寝ているし、風俗の呼び込みがにぎやかだ。池袋や新宿の、昔の風景。猥雑な路地を歩いていると、これはこれで仕組まれたテーマパークであるようにも思えてくる。