なぜ軽井沢で縄文土器なのか

versaloft2006-08-27


軽井沢といっても、ずいぶん北の方であった。のんびり出かけたので、これといったこともせず、ひたすら晩飯の場所を探すのにぐるぐる廻っていたのだった。目当ては、評判のピザレストラン。でも、名前も場所もわからない。あきらめた頃、現地の本屋さんでで訪ねたら、その場にいた親切なお客さんがそれは「嬬恋ブリュワリー」ではないかと教えてくれる。聞けばさきほどまでぐるぐる回っていた、ほんの少し先であった。
再度挑戦して、漸くたどり着いてみれば、それは巨大な材木を組み合わせて建てあげた壮大な建築物。ダイナミックな空間に立派なピザ窯があり、よく磨かれた銅製のビールサーバが並んでいる。ピザを食べてみれば、どれもとてもうまい。鄙にはまれな美味なり。ご機嫌。ビールを楽しめないのが残念。帰る頃には順番待ちの人々が群れをなしている。周囲には畑しかない場所だが、美味しい店にはちゃんとお客さんがつくものだ。

翌日、天気はいまひとつ。浅間縄文ミュージアムへ出かけてみる。まだ新しい施設らしい。説明も、レイアウトも洗練されている。あまり大きくないのもいいな。なによりレプリカばかりではなく、実物の土器や人骨がふつうに並んでいるのは楽しい。
土器や曲玉をつくる体験教室があったので、これに参加。娘は粘土をおかわりして巨大な土器をつくりました。僕はみょうちきりんな埴輪をつくる。ああ、この原始的な作業にはいやされるわい。この血筋は縄文人に違いない。あんまり刺激はないけれど、ここ、けっこう気に入りました。

博物館のとなりのメルシャン軽井沢蒸留所で、お昼ご飯。明るく晴れていて、広い芝生のテラスでのんびりたべました。写真はその様子。