なぜ仕舞いっぱなしのiBook G4のHDD交換などと大それたことを試みるのか

iBookG4の復活計画を実行した。

ハードディスクの不調で秋以来お休みさせていたノートPC、AppleiBook G4ですが修理に出すと25,000円から35,000円もかかるという見積もりで、そのままほったらかしていた。そのうち、最新のMacBookのローエンドモデルが99,800円というバーゲンプライスで登場したり、それをまた量販店で値切り倒して7万円台で手に入れるという事態になったり、壊れたノートはますますほったらかしだった。

が、このまま置いておいても場所ふさぎ。さりとて壊れたままでは下取りにも出せないわけで、いつかはハードディスクを交換して復活させたいと思っていました。部品としてのHDDは安いものなら4,5千円で手に入る。問題は取り付けの手数料、技術料で1万円以上かかること。それならいっそ自分でやってしまおうと思うのは簡単だけど、そうは問屋が卸さない。

ネットで見るとiBook G4の分解は「死ぬほど難しい」「相当大変なのでプロに任せた方がいい」「退却も勇気」などと書いてある。かなりプレッシャー。こういうのは工具が肝心だ、とまずは専用工具の入手だ。

iPodのバッテリー交換のときにも難儀した星形ネジのドライバーを「ヘックス」だと思ってamazonに発注した。届いて見たら、これ違うじゃん。正解は「トルクス」。ヘックスは6角棒で、トルクスは6角の星形だ。残念。でも、諦めてはいけない。トルクスドライバーは100円ショップで売っている、とネットにかいてある。100円ショップで200円、というところが訳が解らないがめったに売れないから値段が違うのだろう。経堂まで自転車で行ってみた。あった。でもサイズがいろいろ。6番8番9番が怪しい。でもセット売りではなく、8番は売り切れていてなかった。めったに売れないんじゃなかったっけ?やむなく6番9番を買って帰る。ネットをよく読んでいると、本当に必要なのは8番だと判明する。がっかり。でも負けない。東急ハンズへ行ってみる。セットはもちろん、8番単体でも何種類もある。さすが東急ハンズである。値段は一本420円。最初からここへ来れば良かった。家に使うあてのないドライバーが大量発生してしまったではないか。

あとは普通の精密プラスドライバ。ピンセット。薄いプラスチックのカード。こじ開けるのにも使うのでしっかりしたカードがいい。

肝心のハードディスクはネットで注文。
160GB 回転数:5400rpm I/F:Ultra ATA100 キャッシュ:8MB
SAMSUNG製で4380円。(送料別)
安くなったものだ。購入時30GBしかなかったのだから、これでも十分すぎるほどの容量だ。あまり大きいのを欲張ると適合していなかったりするらしい。

参考にしたのはこのサイト。
http://bunkai.jp/mac/ibook_g4.html
写真入りで丁寧に解説してあるので、とても分かりやすい。これがなければ僕には不可能だった。感謝です。

実際やってみると、ネジも多くて、デリケートな配線の外しや繋ぎや、薄っぺらい金属製のシャーシの扱いづらさが確かに難儀。ハードディスクまでたどり着くまで30分以上かかった。最終目的地はこんな様子。

左下のハードディスクを交換した。これはコネクタを外して付け替えるだけ。とても簡単。普通のPCはこんなに簡単らしい。外したのは壊れた日立製。

で、今来た道をまた元へと辿るのだけれど、これがたいへん。ネジ穴のそばにテーピングしておいたネジは問題ないが、今使っていい穴か、あとで使う穴かが紛らわしい。結局二回ほど行きつ戻りつする羽目になった。ネジが多いから仕方ない。

組み上げるまで、今度は1時間くらいかかった。で、システムディスクで立ち上げると、やったー立ち上がった!事前に外付けHDDケースにセットしてフォーマットしてあった新しいHDDなのに、もういちどディスクユーティリティで「消去」の作業をしないとインストール先に認めてくれなかったのが不思議だけど、まあ、結局のところ出来ればそれでいいのだ。あとは眠気と闘いながら地味なインストール作業。なぜか無線LANに繋がらなくて苦労した。いちど諦めてふて寝。でも翌朝にケーブルでLANに繋いでバージョンアップの作業をしたら、あっさり繋がった。
こうしてみるとコンピュータは家電になり切れていないなあ、いろいろ面倒くさい。

しばらくはネット閲覧用に使って、次世代を買うときの下取りに出すつもり。いくらにもならないだろうけど、ゴミになるより気分がよろしい。
あまり参考になりませんが、素人のブキッチョでもiBook G4のHDD交換はなんとかなったという一例でした。いい子は真似をしないように。