なぜソファを新しくする計画にほくそ笑むのか

ソファが壊れてしまった。

長女が生まれた頃に買い求めたものだから、かれこれ18年間使っているのである。丈夫だと喜ぶべきなのだろうか。
ソファベッドというやつで、ベッドになる台を引き出すバネ仕掛けが、どういう訳かレールが外れてしまったのである。普通に使っている分には問題ないのだけれど、ベッドとして使おうとすると具合がすこぶる悪い。座面のスプリングもへたってきた感があり、そろそろ寿命なのかもしれない。

そんなわけで家具が気になり出して、あちらこちらのwebサイトを覗いたり、カタログを見てみたり。中でも、某通販会社が売りに出しているソファベッドは、先月まで15万円したイタリアものが40%OFFのセールで、さらに折よく、15%ディスカウントのオファーが来ている。さらに2万円も足せば好みの色のカバーも買い足せる。

これにするかなあと思っていたが、ふと考えた。
本当にこれが欲しいのか?

お買い物ゲームとしては結構な品物ではあるが、どうしても欲しい訳ではない。むしろ欲しいと思うソファは他にある。ベッドにもならないし、とんでもなく高価である。しかし、それが部屋にあると思うと、ちょっとワクワクする。そういえば、近頃は憧れてする買い物などとんとないのに気がついた。

お手軽な買い物を思いとどまるにはいい理由が出来た。

ソファ貯金を始めてみようか。何年かかるか分からないけれど、その間も想像の世界で楽しめる。運良く手に入ったら、それがまた18年以上も壊れずに働いてくれるのなら、これ以降ソファを買うチャンスはないかもしれないのだから。